宇宙

ひろがりをしろう

対象:小学校低学年から
長さ:少し長め
難易度:少し難しめ

加古里子(かこさとし)の科学絵本シリーズの1作である『宇宙』。

宇宙の広がりをテーマにしたこの本は、虫のジャンプのおはなしから始まります。
自分の背丈の何倍もの距離を跳んだりできる生き物がいるのに対して、なぜ人間はそのようなことができないのでしょうか。
そんな疑問への答えとともに、人間は道具を使って課題を解決してきたことを教えてくれます。自身の力ではとべないからこそ人間は乗り物を作り、そして地球を飛び出すことにも成功したのです。

地球の外に広がる宇宙は壮大です。
地球があって、太陽系があって、銀河系があって、島宇宙があって・・・。
宇宙は広くて、すべてを理解するには時間がまだまだかかるかもしれませんが、壮大な世界への興味をかきたててくれる1冊です。

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作者は、次の3点をこの本の制作の柱にしたといいます。
1、科学の見識と態度を持って、事実を捉えること
2、人間が困難を克服してきた歴史があること
3、事象について、単一分野を超えて、総合科学の下で論じること

この本が書かれたのは40年も前のことですが、そこにある精神は不変であるとともに、現在のこの時世にこそ必要なものかもしれません。

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家にいる時間が長い春休み。
少しきゅうくつな気持ちが生まれていないでしょうか。
本を読むと、様々な世界が広がっていることがわかります。
すぐには分からないし行けない世界かもしれませんが
そんな世界を知るだけでも、毎日の気持ちが変わるかもしれません。

(管理人追記)

司書仲間の トナカイ さんからご寄稿いただきました。ありがとうございます。

電子的な形態では入手できないので、お近くの書店、図書館などでお求めください。Amazonへのリンクです

 

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